TOEFL iBT テスト概要

 TOEFL(Test of English as a Foreign Language)iBTはアメリカ合衆国のNPOである教育試験サービス (ETS)が主催している外国語としての英語のテストであり、英語圏の高等教育機関が入学希望者の英語力を判定する際に用いられています。


 TOEFLにはこれまで紙を用いたテストであるPBTやiBTの前身ともいえるCBTなどいくつかの種類がありましたが、PBT/CBTが既に廃止されたこともあり、現在日本で受験できるのはiBTのみとなっています。


 TOEFL iBTはReading、Listening、Speaking、Writingの4セクションで構成されます。各セクションのスコア配分は0~30点であるため、合計120点満点のテストとなっています。従来はアメリカを中心とした海外留学希望者のための試験という位置付けでしたが、文部科学省を中心に大学入試改革が推進されるなかで、近年では「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」のバランスが取れた英語試験として高く評価され、大学の入学試験でTOEFL iBTなどの外部検定試験を積極的に活用することが提言されています。こういった背景から、実際に大学入試でTOEFL iBTを導入する大学が年々増加しています。


 TOEFL iBTと大学の他の英語能力テストとの大きな違いは、全国にあるテストセンターにてコンピューター上で実施することと、英語の「知識」ではなく「使う能力」の判定に重きを置いた試験であるというところです。特に「使う能力」の判定に重きを置いているという点からも、テクニックではなく本当の英語力をつけて臨む必要があるテストということができます。


受験費用

受験費用は以下のようになっています。(2018年9月現在)

・テスト日の7日前までに予約した場合 US$235 (約25,000円)

・テスト日の4日前までに予約した場合 US$275 (約30,000円)

・申込済みのテスト日やテスト会場の変更 US$60 (約6,600円)


費用が他の英語テスト(TOEIC等)と比べ高額であるため、計画的に学習・準備を行った上で受験されることをお勧めします。



TOEFL iBT 各セクション概要

TOEFL iBTはReading, Listening, Speaking, Writingの四つのセクションから構成されています。

【Reading】

配点:0-30点

所要時間:60-80分

大問数:3-4題

問題数:36-56問

出題分野:生物学・地質学・心理学・ビジネス・歴史・美術等のアカデミック分野

問題形式:

・事実問題:文中にある事実、または事実と異なるものを選択する問題

・推測問題:文中に明記は無いが、暗示されているものを選択する問題

・単語問題:本文中の単語の類義語を選択する問題

・修辞問題:書き手が文中である文章を挿入した意図や理由を明らかにする問題

・前置詞問題:文中の前置詞が指し示す語を選択する問題

・単純化問題:文章の一部やセンテンスの言い換え文としてふさわしいものを選択する問題

スコア換算:1問1ポイント(大問の最後の問題のみ2-4ポイント)で、ポイントが0-30 のスコアに換算される

備考:大問数に幅があるのは、ダミー問題が出題される可能性があるため。ダミー問題がない場合は3題、ダミー問題が混ざっている場合は4題出題される。


【Listening】

配点:0ー30点

所要時間:60-90分

大問数:6-9題

問題数:34-51問(Conversation問題は5題、Lecture問題は6題)

出題分野:大きくConversationとLecture形式に分けられる。Conversationはキャンパス生活に関する学生同士、学生と教授の会話が流れる。Lectureは大学の講義であり、学問分野はReadingと同じく幅広い。

問題形式:

・メインアイデア:音声のメインアイデアとしてふさわしいものを選択する問題

・事実問題:リスニング中の内容から事実として正しいものを選択する問題

・目的/推論問題:話者の意図や暗示するものを選択する問題

・リピート問題:音声の一部が再度再生され、話者の意図や目的、暗示するものを選択する問題

スコア換算:1問1ポイント(2ポイント配点の問題もあり)で、ポイントが0-30 のスコアに換算される

備考:大問数に幅があるのは、ダミー問題が出題される可能性があるため。ダミー問題がない場合は2セット(解答時間60分)、ダミー問題が混ざっている場合は3セット(解答時間90分)出題される。


【Speaking】

配点:0-30点

所要時間:20分

問題数:6題(Independent tasks 2題、Integrated tasks 4題)

問題形式:

・Independent Task(Task1, Task2)

 問題を確認→準備(15秒)→回答(45秒)

 課題:身近なお題に対する自分の意見を述べる

・Integrated Task(Task3, Task4)

 リーディング(45秒)→リスニング(60-90秒)→準備(30秒)→回答(60秒)

 Task3:大学生活に関する会話を聞き、内容を要約

 Task4:大学の講義を聞き、内容を要約

・Integrated Task(Task5, Task6)

 リスニング(60-90秒)→準備(20秒)→回答(60秒)

 Task5:大学生活に関する会話を聞き、自分の意見を述べる

 Task6:大学の講義を聞き、内容を要約

スコア換算: 6問がそれぞれ0-4点で採点。平均点が0-30点のスコアに換算される。


【Writing】

配点:0-30点

所要時間:50分

問題数:2題(Independent task 1題、Integrated task 1題)

問題形式:

・Integrated Task:リーディング(3分)→リスニング(2分)→ライティング(20分)

 アカデミックな内容に対して、リーディングとリスニングの内容を要約する。

・Independent Task:ライティング(30分)

 幅広いトピックに対して、自分の意見を述べる。

スコア換算: 各問につき、採点官1名とeRator(機械)が0-5点で採点。平均点が0-30のスコアに換算される。


求められるスコアの目安

2年制大学(Community College):TOEFL iBT 46点-61点

4年制大学(Undergraduate):TOEFL iBT 61点以上

大学院(Graduate):TOEFL iBT 80点以上

アイビーリーグ等トップスクール:TOEFL iBT 100点以上

国内大学 学内交換留学:TOEFL iBT 61-100点


海外留学に必要となるTOEFL iBTの得点は、各学校ごと・教育レベルごとに異なります。一般的にTOEFL iBT試験はTOEICや英検などの試験と比べて難易度が高いと言われております。どのレベルを目指されるにせよ、試験準備無しに目標点を達成する事は困難です。しっかりと対策を練った上で受験に臨んでください。